しくみ
いつものSIMと旅行用eSIMを同時に使う設定のしかた
対応端末なら2回線とも有効なままにできます。何をどちらに割り当てるか、画面ではどう見えるか、設定でよくある間違いをまとめます。
考え方はいたって単純です。旅行用のeSIMは、いまの回線に「加わる」もので、置き換えるものではありません。端末には2つの回線が有効なまま残り、それぞれの役割はご自身で決められます。
2回線が有効とはどういうことか
端末が2つのネットワークに同時に登録され、どちらからでも受けられる状態です。ステータスバーには電波の表示が2つ並び、設定では、どの回線がデータを担当し、どの回線で発信し、どの回線でメッセージを送るかを別々に選べます。
再起動もカードの抜き差しも不要です。切り替えは設定から、何度でも行えます。
旅行におすすめの設定
| 設定項目 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| モバイルデータ通信 | 旅行用eSIM | 通信料を負担するのはこちらだからです |
| デフォルトの音声通話 | いつもの回線 | ご自身の番号で連絡が取れるようにするためです |
| デフォルトのメッセージ | いつもの回線 | 銀行の認証コードはそちらに届きます |
| データローミング | eSIMだけオン | 想定外の請求を防ぐのはこの一点です |
最後の項目が本当に効きます。いつもの回線でデータローミングをオフにしておけば、どのアプリもそちらから外に出られません。バックグラウンドでも同じです。
設定はどこにあるか
iPhoneの場合
設定のモバイル通信を開くと、2つの回線がそれぞれの名前で並びます。ここでデータ通信の回線とデフォルトの音声回線を選び、各回線に入ってローミングのオン・オフを切り替えます。
名前を付けておくと確実です。片方を「自宅」、もう片方を「旅行」にするだけで、設定の取り違えはほとんど起きなくなります。
Androidの場合
設定の接続、またはネットワークとインターネットにあるSIMカードの項目です。名称は似ています。データ用の優先SIM、通話用、メッセージ用があり、ローミングは各回線の中でオンにします。
正確な場所はメーカーやUIによって変わりますが、この3つの設定はどの端末にもあります。
正しく設定できているときの見え方
現地では、ステータスバーに2つの回線が表示されます。電波とデータの表示があるほうがeSIM、電波はあるがデータの表示がないほうがいつもの回線です。これが目指す状態です。
いつもの回線の側にデータの表示が出ている場合は設定が違っています。先に進む前に確認してください。
よくある4つの間違い
- 両方の回線でデータローミングをオンのままにすること。端末がバックグラウンドでいつもの回線を使うことがあります。
- eSIMを通話回線にすること。発信番号がご自身の番号でなくなり、かけてきた相手がつながらないおそれがあります。
- 節約のためにいつもの回線ごとオフにすること。銀行のSMSも着信も受け取れなくなります。
- 新しいeSIMが動くと確かめる前に、前のeSIMを削除すること。削除したプロファイルは自然には戻りません。
eSIMは何枚まで入るか
チップには複数のプロファイルを保存できます。通常は5枚から10枚ほどで、設定からオン・オフを切り替えます。制限があるのは同時に「有効」にできる数のほうで、多くの端末では合計2回線までです。
つまり、前回の旅行のeSIMは邪魔にも負担にもならずそのまま保存でき、同じ国へ戻って有効期限内であれば、また使えるということです。
よくあるご質問
いつものSIMとeSIMを同時に有効にできますか。
できます。対応端末なら物理SIMとeSIMの2回線を同時に有効にでき、対応するモデルではeSIM2枚でも構いません。
どちらの回線を何に使えばよいですか。
データは旅行用eSIM、通話とメッセージはいつもの回線、そしてデータローミングはeSIMだけオンにします。
データがどちらの回線から出ているかは、どう確認しますか。
ステータスバーには両方の回線が出ますが、データの表示が付くのは一方だけです。どちらにするかはモバイルデータ通信の設定で選びます。
端末にeSIMは何枚保存できますか。
通常は5枚から10枚ほどですが、多くの端末で同時に有効にできる回線は2つまでです。
旅行中に設定を変えられますか。
何度でも、同じ設定画面から変えられます。どれも取り返しのつかない操作ではありません。